アントラージュ効果とは、科学者や大麻栽培者が使う言葉で、80種類以上のカンナビノイドと100種類以上のテルペンが一緒に働いて、大麻草が高く評価されている治療の魔法を生み出す方法を表現しています。大麻草は、これらすべての化合物の相乗効果によって、非常に効果的なものとなっているのです。このブログでは、アントラージュ効果についてより詳しく説明し、なぜそれが重要なのかについて述べます。
アントラージュ効果はいつ発見されたのか?
アントラージュ効果は、1998年にイスラエルの科学者であるRaphael MechoulamとShimon Ben-Shabatによって初めて報告されました。彼らは、THCとCBDの組み合わせが、どちらかの物質単独よりも効果的であることを発見しました。その理由は、THCとCBDが一緒に働き、互いの効果を調節し合うからです。大麻草の精神作用のひき起こす原因はTHCであり、CBDは治療効果で知られています。この2つの化合物が組み合わさると、身体と心の両方に有益な、よりバランスの取れた効果が生まれます。
アントラージュ効果は、THCとCBDに限ったことではありません。大麻草には80種類以上のカンナビノイドが存在し、そのすべてが体に対して異なる効果を発揮するのです。さらに、大麻草の香りや味に貢献する芳香族化合物であるテルペン類は100種類以上あります。これらのテルペン類もまた、それぞれ独自の効果を身体にもたらします。
テルペン類とは?
テルペン類は、 大麻草の匂いと味の原因となる芳香族化合物です。これらのテルペン類はまた、体に対して独自の効果を持っています。テルペンの中には、THCの効果を高めるものもあれば、それを打ち消すものもあります。
一般的なテルペンには、次のようなものがあります。ミルセン、リモネン、α-ピネン、リナロールなどです。これらのテルペンは、それぞれ独自の香りと味を持っています。例えば、ミルセンは大麻の土のような匂いの原因です。リモネンは、柑橘系のフルーツのさわやかな香りの原因です。
テルペン類はさまざまな植物に含まれていますが、特に大麻に多く含まれています。実は、大麻草には100種類以上のテルペン類が含まれているのです! 大麻草の種類によって、テルペンの組み合わせが異なり、それぞれの香りや味、効能があります。
カンナビノイドとは何ですか?
カンナビノイドは、体内のカンナビノイド受容体と相互作用する一群の分子です。これらの受容体は、脳、神経系、免疫系に存在します。カンナビノイドは体内で生成されるもの(エンドカンナビノイド)と植物から得られるもの(フィトカンナビノイド)があります。植物性カンナビノイドで最もよく知られているのは、大麻の主な有効成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)です。カンナビジオール(CBD)もよく知られた植物性カンナビノイドの一つです。
カンナビノイドには様々な種類があり、それぞれ身体に与える影響も異なります。
では、なぜアントラージュ効果が注目されているのでしょうか?
それは、これらすべてのカンナビノイドとテルペンの組み合わせが、大麻に治療の可能性を与えているからです。これらの化合物が一緒に働くと、どれかひとつが単独で働くよりも強力な効果が得られます。これがアントラージュ効果です。
CBDオイルにもアントラージュ効果はあるのでしょうか?
アントラージュ効果は、CBDオイルに存在するだけでなく、CBDオイルの治療効果にも関与しています。しかし、それはフルスペクトラムやブロードスペクトラムのCBDオイルにのみ存在することを知っておくことが重要です。
異なるタイプのCBD:フルスペクトル vs. ブロードスペクトル vs. アイソレート
フルスペクトルCBD製品は、THCの痕跡を含め、麻の植物に含まれるすべてのカンナビノイドとテルペンを含んでいます。もちろんこの種は日本では使用することはできず、違法となります。CBDブロードスペクトラム製品は、THCを含まず、麻の植物に含まれるすべてのカンナビノイドとテルペンを含んでいます。CBDアイソレート製品は、カンナビジオールのみを含み、他のカンナビノイドやテルペン類は含みません。ブロードスペクトラムとアイソレート製品は日本で安全に使用することができます。
では、どの製品を選択する必要がありますか?
個人のニーズや目的によって変わるものではありますが、カンナビノイドとテルペンの相互作用の完全な効果を望むなら、ブロードスペクトラムスペクトラムが正しい選択です。価格的にお手頃なものから始めたい、もしくは大麻草の匂いが苦手な方はアイソレートの方が良い選択でしょう。