物質の体内への影響を理解することは非常に重要であり、特に身体のパフォーマンスに関わる場合は尚更です。シドニー大学ランバートカンナビノイド治療研究所のダニエル・マッカートニー氏率いるチームによる最近の研究では、カンナビジオール(CBD)が運動生理学に及ぼす影響に深入りしています。こちらが参考のための研究論文です。
研究とその結果の公開
この人間を対象とした研究は、健康なレクリエーション活動を行う男性9名を対象にした二重盲検プラセボ対照のクロスオーバー試験でした。研究の主な結果は以下の通りです:
- CBDは、ランニング中の酸素消費量(V̇O2)と快感を増加させるようです。
- 心拍数、知覚される負荷、また血糖濃度には治療法間で違いは観察されませんでした。
- CBDはランニング後に内因性カンナビノイドであるアナンダミドの濃度を減少させるようです。
研究の方法をのぞいてみる
この研究は数週間にわたって実施されました。参加者には運動の1.5時間前に300mgのCBDまたはプラセボが与えられました。そして2つのランを行いました:定常強度(70% V̇O2max)での60分間のラン、そして限界までのラン。ラン中には呼吸ガス、心拍数、血糖濃度、乳酸濃度、および知覚される負荷などの様々なパラメータが測定されました。データはガス分析システムと血液採取を含む様々な手法と道具を用いて収集・解析されました。
研究の可能性について
この研究の結果は、CBDが有酸素運動に対するいくつかの重要な反応を変える可能性を示していますが、パフォーマンスには影響を与えないようです。これはCBDが特に耐久性のあるアスリートを対象としたスポーツの世界で有用であるかもしれないことを意味しています。
この研究の限界は何か?
重要な点として、これは小規模なサンプルサイズのパイロット研究であったということを指摘しておきます。そのため、より大規模なサンプルサイズを対象とした更なる調査が必要で、結果を確認し理解するための手段となるでしょう。
まとめ
更なる調査が必要ですが、この研究の結果は、CBDが有酸素運動に対する生理学的および心理学的な反応を変える可能性を示しています。これはCBDのスポーツと運動における潜在的な役割を理解するための新たなアプローチを開拓します。